半蔵門線永田町駅(日本都市センター会館)

日本都市センター会館

青山通りに出る。
北側は、緑に覆われた赤坂御用地神宮外苑
西側は、繁華な外苑前と表参道がある。
今回は、東側、赤坂方面に向かうことにする。
赤坂へは、長いゆったりした下り坂を歩いていくことになる。
下りきったところが赤坂見附だ。
江戸時代は、溜池が広がっていたのかな。
今も弁慶濠が昔の風情を残している。
さらに東へ歩く。今度は急な上り坂になる。
北側には、石垣だけ残っている赤坂見附跡がある。
交差点を北へ曲る。諏訪坂をさらに登ることになる。
このまままっすぐ行くと麹町となる。
しばらく歩くと、諏訪坂の通りの東側に日本都市センター会館がある。
竣工は、バブルが崩壊した後の失われた10年の頃である。
景気が悪いと、このような施設の高層ビルが多く建つようだ。
高層ビルになった今でも、建物の中にはホールがあるのかもしれないが、高層ビルが建つ前は、日本都市センターホール、というのがあったと記憶している。
バブルの終わり頃だったかな、その日本都市センターホールへ行ったことがあるのだ。
たしか四谷あたりから幅広の新宿通りで東へ進み、適当なところで南に曲ったのだ。
もう日が落ちていて、まわりは繁華街、というわけでもないので、真っ暗だった。
土地勘はないし、こんなに寂しいところとは思ってもいなかったので、かなり迷ってしまった。
そして、建物の受付のようなところがあるので、日本都市センターホールの場所を聞いてみることにした。
すると、ここですよ、と答えが返ってきて、笑ってしまったことがある。
この場所に立つと今でも懐かしく思い出す。
今なら、高層ビルになったので、迷うことはないだろう。
もっとも、それ以前に、もうコンサートホールに行くこともないし。
赤坂の方へ戻ることにする。
諏訪坂は今度は下りだ。
もうじき夕暮れになってしまうので急ぐことにする。
(2008年1月記)