山手線日暮里駅東口(日暮里アインスタワー)

日暮里アインスタワー

尾竹橋通りを北西へ。日暮里駅に戻る。
途中、尾竹橋通りの北側に日暮里アインスタワーがある。
こちらは、リーデンスタワーができてから、数年後に竣工している。
都心部には、このように、高層住宅が次々と建っていき、現在に到っているのだ。
さらに、この日暮里アインスタワーができてから、数年後の現在、日暮里駅前には、もっと巨大な高層住宅ができあがりつつある。
まさに、都心集積が進んでいる。
まだ10年も経っていないのに、この変わりようは、激しすぎるような感じもする。
激しい変化とは、対照的に、日暮里アインスタワーの尾竹橋通りを挟んで南側には善性寺という、江戸時代前からある古いお寺がある。
通りを挟んで間近に変わらぬ歴史が残っているというのも面白いものだ。
そのお寺のさらに南側には、羽二重団子、という江戸時代から続いている老舗の有名な団子屋もある。
明治時代の文豪に好まれたそうだが、明治時代の文豪だけではなく、西側、坂を上がった先の文京山の手に愛されたのだろう。
別に明治の文豪を持ち出さなくてもいいと思うのだが。
上得意が文京山の手だから今に到るまで残っているのだろうか。どうだかわからないけど、たぶん、高層住宅にも受け入れられるような気もするなあ。
なぜなら、高層住宅は、人工の山の手でもあるからだ。
反対に、下町は、消えていく。
そして、レトロな部分だけ、歴史的なテーマパークとして残るのかな。
でも、羽二重団子もレトロもいいのだけど、自分にとっては、10年前の怪しげな、どうしようもなく古臭い下町の方が今は懐かしい。
時代の流れなので仕方ない。
このような変化の波は、たぶん、さらに北側の三河島あたりに押し寄せることだろう。
ということは、今度は、三河島界隈を訪れることになるのか。
先のことは、わからないけど。
(2008年1月記)