京浜東北線大森駅東口(いすゞ自動車新本社ビル(大森ベルポート)(

京浜東北線大森駅東口(いすゞ自動車新

西側に歩き、蒲田駅に戻る。
京浜東北線に乗り込む。
隣の駅、大森駅で下車。東口へ。
大森駅は、駅を境にして西側が山の手、東側が京浜の下町、とわかりやすい風景になっている。
駅が、山の手、下町の境になっている点では、日暮里駅と似ているだろうか。
駅前広場から少し南へ歩くと、幅広な通りが東西に伸びている。
その通りを東へ歩いていく。
通りの北側には、いすゞ自動車新本社ビル(大森ベルポート)(A棟、B棟、D棟、E棟)がある。
一帯は、高層ビル群になっていて、そこには、いすゞ自動車新本社だけではなく、他の企業も入居しているので、「大森ベルポート」、だけの方がいいのかな。
といっても、もとは、いすゞ自動車の敷地で、大森ベルポートの「ベル」は、社名、五十鈴(いすゞ)の「鈴」からとられたらしい。
竣工は、バブル崩壊から失われた10年にかけてで、順次、高層ビルが建っている
いすゞ自動車についてだが、日本では最古参の自動車メーカー、ということだ。
工業立国、日本の産業や経済を長い間、支え引っ張ってきたことだろう。
ところが、いすゞ自動車は、バブル崩壊から失われた10年にかけて、経営難に陥る。
大森ベルポートが順次できあがっていた時期と重なっているのだ。
つまり、オフィスビル群が建ったのは、経営難だったからなのだろう。(景気がよければ、そのままの状態で自動車を作り続けていたかもしれない)
もちろん、衰退していたのは、いすゞ自動車だけではない。
まわりの工場地帯、いや、国内の工業自体が衰退したのかもしれない。
そして、なくなった工場の跡地には、高層ビルが建っていく、ということだろうか。
そういうわけで、大森駅東口も変わってしまった。
大森駅周辺だと、あとは、南東側の商店街が昔っぽい感じを残しているのかな。
でも、いつまで残っているのかわからない。
(2008年1月記)