都営大江戸線勝どき駅（フォアフロントタワー）

朝日新聞社本館の正面には都営大江戸線築地市場駅の入口がある。
妙に便利になったものだ。
築地市場駅で都営大江戸線に乗り、勝どき駅で降りる。
一駅移動しただけなのだが、その間には、隅田川があるので、実際よりも、遠くに来た、という感じがある。
そのような感覚も環状2号線が開通して、橋が架かれば、なくなってしまうのかもしれない。
もっとも、都営大江戸線が開通したことも、距離を縮める、ということに関しては、大きかったのだろう。
その結果なのだろうか。
勝どき、月島、といえば、時代に取り残されたような場所だったはずだが、今や、高層住宅が建ち並び、ずいぶんと整備されたきれいな街並みになってきた。
改札口から地上に出ると、清澄通りと晴海通りとの交差点になっている。
両方とも幅広の大通りなので、交差点も広々としている。
清澄通りを南西に歩いていく。
途中で北側の街中に入って、そのまま北へ進む。
街中、といっても、ほとんど、マンションだらけ、といったところだ。
そんな街中にフォアフロントタワーがある。
バブルの終わり頃に竣工している。
まだ、都営大江戸線が開通していない頃だ。
だから、当時としては、かなり辺鄙な場所だっただろう。
そのような不便な場所でも、バブルの勢い、ということで再開発されたのかな。
月島や佃島は近いし、勝鬨橋を渡れば、築地市場。
水辺アーバンリゾート地だったのかもしれない。
それでいて、晴海通りをそのまま進めば銀座も近いのだ。
だけど、まわりには、巨大高層住宅が建ちつつある。
バブルの建物も、都心集積化の波に呑みこまれようとしているように見える。
（2008年2月記）