都営大江戸線春日駅(住友不動産後楽園ビル)

住友不動産後楽園ビル

大久保通りをさらに東へと歩いていく。
都営大江戸線牛込柳町駅がある。
そういえば、昔、深夜、帰宅時に早稲田駅東西線がストップしたことがあったな。
高田馬場駅までは、歩いて行けるような距離じゃないし、深夜なので都バスはないし。
ということで、駅員は、その当時、開通したばかりの都営地下鉄大江戸線に乗り換えるようにアナウンスしていたっけ。
けっして近くはないのだが、それ以外に選択の余地はないのだ。
急いで、駅員の指示通り、真っ暗な夏目坂を歩いていった。他の乗客もぞろぞろと、この坂になっている通りを、列を成して歩いた。
そして、都営大江戸線に乗って、西新宿駅で降りて、新宿駅まで行き、やっと帰途についた。
都営大江戸線が開通していなかったら、どうしようもなかっただろう。
こんなふうに東西線から都営大江戸線の駅に歩いていたら、そのような昔のことを思い出してしまった。
その時は、当然、こんなところに高層住宅が建つなんて、思わなかったなあ。
それだけ、交通の便がよくない、のんびりした場所だったのだろうが、都営大江戸線が開通したことで、便利になってしまった、ということかな。
そのことも、リエトコート夏目坂が建った理由なのだろう。
牛込柳町駅都営大江戸線に乗り込む。
春日駅で下車。
目の前には、巨大な文京シビックセンターが聳えている。
大塚まで伸びている千川通りに入って、北へ歩いていく。
通りの東側に住友不動産後楽園ビルがある。
バブルが崩壊した後の失われた10年に竣工している。
周囲は、文京区にあって、しかも、文京区役所のすぐ近くにあるのだが、意外と、下町っぽい雰囲気がする。
しかし、住友不動産後楽園ビルが竣工した前後に、南北線都営大江戸線と、相次いで開業している。
これだけ、交通の便がよくなれば、やはり、高層ビルが建つ、ということだろうか。
(2008年3月記)