山手線池袋駅西口(オリナスふくろうの杜)

オリナスふくろうの杜

高田馬場駅から山手線で池袋駅へ。
東口に出る。
駅前には、明治通りが南北に伸びている。
相変わらず交通量が多くて、せわしないことだ。
その明治通りに沿って南へと歩いていく。
しばらく歩くと、明治通りの東側にオリナスふくろうの杜がある。
数年前の竣工だ。
交通量の多い大通り沿いの高層住宅、というところだろう。
この高層住宅が建ったときは、反対側からオリナスふくろうの杜に向かったので、なんでこんなのどかな場所に建ったのだろう、と思ったものだが。
実際は、そのすぐ向こう側には、明治通りが通っていたわけだな。
そのオリナスふくろうの杜の明治通りから見て反対側、つまり東側には、鬼子母神堂、大鳥神社がある。
雑木林があって、秋には、焚き火の煙でも立ち昇っている、そんな感じの、のんびりした、場所だったなあ。(雑木林はもう残っていないけど)
まさに、武蔵野、という雰囲気だ。
たしか、鬼子母神堂には、ススキミミズク、という素朴なお土産があったな。
ふと思いついたのだが、ひょっとしたら、その「ススキミミズク」が、「ふくろう」になり、「いけふくろう」、になったのかな。
とすると、「いけふくろう」、というのは、鬼子母神堂のある、目白、雑司が谷と池袋を関連付けさせる、イメージ戦略、ということなのかもしれない。
つまり、池袋は、板橋のような下町ではなく、目白、雑司が谷のような山の手なのだ、という宣伝なのだ。
もっとも、今年(2008年6月)、池袋から地下鉄が開通して、鬼子母神堂の近くにも駅ができるらしい。そういうことなら、名実ともに、池袋と雑司が谷は合体してしまうことになるのだが。
こんなふうに、池袋の街も変わっていくのだ。
いつか、この新しい雑司が谷の駅に降り立って、どんな風に変わったか、見てみたいものだ。
(2008年3月記)