丸ノ内線霞ヶ関駅(弁護士会合同庁舎)

弁護士会合同庁舎

また、江戸川橋駅に戻る。
意外と地下鉄の駅に近い。そういう交通の便のよさも、高層住宅が建つ理由なのかな。
有楽町線桜田門駅へ。
地上に出ると、すぐ目の前には警視庁の建物が聳え立っている。
そして、警視庁の建物の南側には、官庁街が広がっている。
なるほど、有楽町線に限らないけど、有楽町線の駅の近くに住んでいると、こんなに簡単に霞が関の官庁街に出られるわけだ。
皇居のお堀と官庁街の間にある内堀通りを東に歩く。
少し進んで、交差点を南へ曲り、そのまま歩き続ける。
東側には広大な日比谷公園が広がる。
この日比谷公園に面した官庁街の部分には、高層ビルが南北に連なって建っていて、防壁のように見える。
日比谷公園の広大な緑地帯とビルの防壁で官庁街を守っている、というわけでもないんだろうけど。
さらに通りを南へ歩いていくと、その防壁高層ビルの一画に、弁護士会合同庁舎がある。もちろん、この高層ビルも防壁ビルの一部なんだが。
竣工は、バブルが崩壊してしまった頃だ。
他の防壁高層ビルも、たしか同じ頃だったと記憶している。
あの頃、有楽町や内幸町あたりから官庁街を見やると、日比谷公園の向こう側で、高層ビルが徐々に建ちあがっていたっけ。
景気対策有効需要の創設、ということもあったかもしれない。
弁護士会合同庁舎に関して言えば、そういう理由もあるだろうが、さらに、特許庁総合庁舎と同じような理由もあっただろう。
すなわち、これからは、土地ではなく、法律、という情報が、価値の基盤になる、というわけだ。
その意味では、たしかに、この高層ビルは、守勢にまわった経済大国の「防壁」には違いないな。
(2008年3月記)