東西線茅場町駅(東京ダイヤビルディング5号館)

東京ダイヤビルディング5号館

さらに通りを南へ歩き、霞ヶ関駅から千代田線に乗る。
大手町駅東西線に乗り換え、茅場町駅で降りる。
地上に出ると、東西に伸びる永代通りと南北に伸びる新大橋通りとの交差点。
この交差点のある場所から、永代通りを西に向かうと、すぐに、東京駅、あるいは、日本橋があったりする。
こんなふうに都心と近いのだが、茅場町というと、なんか街外れみたいな感じだ。
茅場町に限らず、東京駅の東側は、あんまり都心、という感じはしない。
そんな茅場町なのだが、バブルの頃はよく降り立ったものだ。
ウォーターフロントの再開発を見るためなのだが。
ウォーターフロント、というと臨海副都心のことだけど、隅田川の沿岸もウォーターフロント、だったはずである。
隅田川沿岸の再開発で最も有名なのは、大川端リバーシティかな。
まずは、昔のように永代通りを東に歩いてみる。
しばらくすると、隅田川に架かる永代橋の袂には、茅場町タワー
山一證券の最後の舞台となった高層ビルだ。
このビルを見ると、バブルが崩壊した後の失われた10年を思い出してしまう。
永代橋の袂からは、隅田川に沿って南へと進む。
隅田川の西岸には、さっきの茅場町タワーも含めてだが、高層ビルが壁のように、建ち並んでいる。
そのビル群の中、住友ツインビルの北側に、東京ダイヤビルディング5号館がある。
竣工は、バブルの頃だ。
この高層ビルが建った頃の未来像は、本当に明るかったなあ。
将来は、間違いなく、よくなっていく、と根拠もなく信じていたっけ。
川べりの方を見渡すと、相変わらず気持ちのよい親水公園が広がっている。さらに土手の上には、並木道が伸びている。
そして、近代的な高層ビル群が建ち並ぶ。
こんな風に、この場所にこうして立っていると、昔のことが思い出されて、気持ちがいっぱいになってしまうなあ。
(2008年3月記)