東西線茅場町駅(隅田リバーサイドタワー)

隅田リバーサイドタワー

東京ダイヤビルディング5号館の北側には、隅田リバーサイドタワーがある。
この高層住宅も、同じく、バブルの頃に竣工している。
昔は、このように、オフィスビルの方がでかくて、住宅棟は、ちょっと小さかったりしたのだな。
振り返って、再び、隅田川を見ると、昔と変わらず、ゆうゆうと流れている。
時代の流れも、この大河の流れのごとく、ゆうゆうとしていれば、どんなに気が楽だろうか、と思ってしまうなあ。
実際の時代の流れは、さまざまなことに翻弄され、同じところをぐるぐると渦を巻き、時には、淀んだり、逆流したり。
それでも、そのような流れの中にいても、やはり、前へ前へ、と歩いていかなければならないのだ。
隅田川に沿って、再び北へ歩く。
永代通りに出る。
永代通りを渡り、茅場町タワーのすぐ東側の小道に入って、さらに北へ。
そういえば、山一證券がこの茅場町タワーに本社を移してから、一年ぐらいで廃業になってしまったんだなあ。
今でも、当時のテレビ番組を覚えている。山一證券の社員が、銀座ならタクシーですぐ行ける、と言っていたのだ。
たしかに、ここからなら、日本橋も近いが、銀座も案外近いかな。
でも、山一證券が廃業してから、その後、どうなってしまったんだろうか。
ふと、そんなことを思い出してしまってけど。
それにしても、ウォーターフロントによる再開発によって生み出された、未来への架け橋となる場所が、山一證券廃業の場所になる、というのはずいぶんと皮肉なことだ。
さらに北へ。
日本橋川を細い橋で渡ると、IBM箱崎ビルがある。
そういえば、この高層ビルもバブルの頃の竣工なのだ。
(2008年3月記)