山手線新宿駅西口（代ゼミタワー）

そういえば、西から伸びてくる京王線は、新宿の手前で地下に潜り、さらに、同じく西から伸びてくる首都高速の高架もまた、新宿の手前で南に折れ曲がっている。
この高層ビルの壁は、その高架による壁の続き、と見えなくもない。
このような防壁によって、山の手は、変化の大波から、常に守られてきたわけかな。
甲州街道をさらに東へと歩いていく。
もう新宿駅が間近、というところで、細い道に入り南へ。
一帯には、西新宿高層ビル街とは別に、新宿駅の南側になるが、高層ビル群がある。
この高層ビル群の範囲は、代々木駅の北側までなので、新宿駅と代々木駅の間、というふうにも言える。
その新宿駅南側の高層ビル群の中、新宿マインズタワーの道路を挟んで南西側に代ゼミタワーがある（工事中はこちら）。
最近、竣工した高層ビルだ。
これで、また、新宿駅南側の高層ビル群に、一棟、高層ビルが加わった、ということでもあるだろう。
さらに、同時に、文化女子大学もそうだが、大学の校舎の高層ビル化、という流れの一つかもしれない。
代々木ゼミナールは、大学ではないけど、教育機関、としては、やはり、その中に入るのかな。
教育機関、というと、世田谷通り沿いにある自転車屋の妙な看板、「勉強しない学生には売らないよ」というのを思い出したしまった。
妙な看板、ということだけなら、微笑ましいのだけど。
でも、目の前にあるこの巨大な代ゼミタワーを見上げていると、この言葉、とてつもなく重苦しいような感じがするなあ。
この言葉には、次のような言葉が続くようにも思えるからだ。
勉強しない学生は、負け組ですよ。
負け組は、山の手の世田谷には、住めませんよ。
負け組は、下町に住めばいいと思ってるでしょうが、でも、その下町もなくなってしまいますよ。
この言葉に対して、「僕には買えません」と受ける、タレントさんが、今、大人気なのもわかるような気がする。
（2008年3月記）