有楽町線新富町駅（ニチレイ明石町ビル）

晴海通りを南東に歩き、豊洲駅に戻る。
昔、工場の敷地が広がっていた頃に比べて、たしかに、距離の遠さは感じなくなったのだが、やはり、歩くのは疲れる。
おそらく、ゆりかもめが勝どきまで延伸したときには、パークシティ豊洲前のY字交差点あたりに駅ができるのだろう。
とすると、ゆりかもめの一駅分を歩いていることになるのだな。
もっとも、ゆりかもめが延伸することは、当分、実現しないのだろうけど。
延伸するとすれば、たぶん、豊洲のビル群がほぼ完成し、晴海、勝どきの高層住宅も完成し、環状2号線が延伸して、一帯が街として完成したときだろうか。
そうなれば、街の中を移動する手段としては、そのような交通機関があった方がいいだろう。
となると、やはり、かなり先のことだなあ。
でも、いつか、この晴海通りの上を、ゆりかもめがゆっくり走ったりするのかな。
そんな、未来の情景を想像しているうちに豊洲駅に着く。
豊洲駅は、豊洲センタービルと一体になっていて、しかも、かなり大きい。
たしか、豊洲から東陽町、住吉、さらには、埼玉県の野田まで有楽町線が延伸する計画があるらしい。
壮大な計画だが、現実的に考えて、ゆりかもめの勝どき延伸よりも、実現の可能性は、もはや、なさそうな気がする。
たとえ、延伸が実現するとしても、本当にいつのことになるやら。見当がつかないほど、先のことだろうな。
豊洲駅から有楽町線に乗り込む。
新富町駅で下車。
東西に伸びる大通りを東へ歩く。
佃、月島へ架かる橋、佃大橋の袂、大通りの南側にニチレイ明石町ビルがある。
竣工はバブルの頃だ。
ちょうど、その頃、隅田川の対岸を見渡せば、大川端リバーシティの巨大な高層住宅が次々と姿を現していた、そんな光景が見れたはずだ。
あの頃は、「未来」と「今」が、繋がっていたのだろうな。
現在は、「未来」は、はるか遠い世界、あるいは、別の世界、そういう気がする。
（2008年4月記）