山手線目黒駅(アトリア目黒タワー)

アトリア目黒タワー

外苑前駅から銀座線へ。
天気はますます怪しくなってきた。
傘を持っていると心強い、という天気だ。
地下鉄で移動しているうちに、天気が回復している、なんてことは、期待できそうにないなあ。
終点の渋谷駅。
はたして天気はどうなっているだろう。ますます、雨が降りそうになっている。
急いで、JRの渋谷駅へ向かい、山手線に乗る。
目黒駅で下車。
西口に出ると、目の前には、最近できたパークタワー目黒
そのパークタワー目黒の南側には、目黒川に向かって、急な下り坂がある。
行人坂、と言われている坂だ。その坂を下っていく。
とても急な坂で、以前、雪が残っているときに通って、難儀したことを覚えている。
坂の途中には、南側に大円寺という古いお寺。
江戸時代、このお寺が火元になった火事が、麻布、日本橋、千住まで焼き尽くす、大火になっている。
行人坂大火、明和の大火、と言われている、江戸三大大火の一つだ。
大火は、さぞ大変だったとは思うが、当時の江戸の街の広がりがわかって興味深い。
さらに、坂を下り、下りきったところには、南側に目黒雅叙園がある。
そのすぐ西側は南北に目黒川が流れ、太鼓橋、という橋が架かっている。
もちろん、今は架け代わっているのだが、江戸時代からある橋だ。
目黒川に沿って、北へ歩いていく。
やがて、東西に伸びる目黒通りへ出る。
目黒通りを渡ってさらに北へ。
目黒川の西側にアトリア目黒タワーがある。
最近、竣工した高層住宅だ。
この高層住宅を見上げていたら、ポツポツと雨が落ちてきた。
やはり降ってきたか。天気の移り変わりには、所詮、抗えないものだ。
そして、時代の流れに対しても同じかもしれない。
目黒川沿いや目黒駅周辺は、ずいぶん変わった。
その変化に自分は、到底、追いつかないのだな。
雨に濡れながらそう思わざるを得ない。
(2008年4月記)