都営大江戸線光が丘駅(光が丘パークタウン大通り中央3-9-3号棟)

光が丘パークタウン大通り中央3-9-3号

ゴールデンウィーク、というのは、一週間の中に土日以外にも休みが入っている状態で、すでに、そういうのだろうか。
本当は、どうだか、わからないし、厳密にどうこういうものでもないのだろうが。
でも、そうだとしてみると、4月の最後の週を含めて、2週間が、とりあえず、ゴールデンウィーク、ということになる。
そして、この日は、その最初の一週間の中に入る。
しかも、春先からの悪天からようやく開放されて、天気はいい。
そんな中、ひさしぶりに練馬区光が丘団地へ向かうことにする。
西武新宿線中井駅都営大江戸線に乗り換えれば、終点が光が丘団地だ。
ひとまわり小さな都営大江戸線の車両は、練馬を過ぎ、やがて、光が丘駅へ滑り込む。
地上に出ると、5月の陽光が本当にまぶしい。
団地の木々の葉がその陽光を受け、時にきらきらと輝き、まるでステンドグラスを見ているようだ。
なるほど、古い団地は、木々の緑が深いものだが、光が丘団地も古い団地、ということになるのかな。
光が丘団地ができたのは、バブルの頃だ。
ということは、20年ぐらいしか経っていないけど。
でも、今となっては、もはや、完成当時の未来的な雰囲気はもうないなあ。
どことなく、全体的に古びてきている。
でも、それでいいのかもしれない。
東西に伸びる広々としたメインストリートを西に歩く。
このメインストリートの南側に高層住宅棟が東西に並ぶように何棟か建っている。
西へ西へと歩いていくと、光が丘パークタウン大通り中央3-9-3号棟がある。
この高層住宅が建ったバブルの頃、こうして、この高い住宅棟を見上げると、その果てに、輝かしい未来が見えていたに違いない。
いま見ると、未来はなくなり、レトロな建造物にしか見えないが。
けれど、この日、見上げると、まぶしいくらいに輝いて見えたのだ。
見上げる空が、初夏の陽射しに溢れていたからなんだけど。
(2008年4月記)