都営大江戸線光が丘駅(光が丘パークタウンプロムナード十番街2-10-1

光が丘パークタウンプロムナード十番街

東へ歩いて光が丘駅に戻る。
団地の中は、休日、ということもあって、のんびりした雰囲気で包まれているな。
自分もその空気に浸って、ゆっくりしたいところだ。
光が丘駅のあるあたりにくると、大通りの上に幅広な歩道橋が架かっている。
大通りを渡り、北側へ。
階段を登ると、その歩道橋の上に出られる。
歩道橋といっても、幅が広いので、細長い広場のようになっているのだが。
その細長い広場のような通りは、そのまま、まっすぐ北へ伸び、広大な光が丘公園まで続いている。
なるほど、車道の空間と歩道の空間を上下に分けているわけか。
このように、上の広場のような歩道を歩いている限り、下の車道は、目に入らない。
それにしても、この細長い広場のような空間の、なんと和やかな雰囲気に満ち溢れていることだろう。
思い思い住民が集まり、初夏の陽射しに中、寛いでいる。
まさに、ゴールデンウィークの光景だ。
そのような細長い広場の東側に光が丘パークタウンプロムナード十番街2-10-1号棟がある。
竣工は、バブルの頃。
光が丘団地全体の建設工事がようやく完成間近、という頃だ。
そういえば、光が丘団地は、高度成長を達成した時期に工事が始まり、安定期からバブルの頃に完成しているのだな。
完成した時期から見ても、さらに、このようなのどかな風景から見ても、ひょっとしたら、この団地は、戦後日本のある一つの到達点だったのかもしれないなあ、という気がしてしまう。
しかし、到達はしたのだが、その先がなかったのかもしれない。
その先がないまま、だんだん古びて、レトロになっていくのだろうか。
でも、こんな5月のこんな天気のいい日だと、そんなことは、どうでもよくなってしまう。
(2008年4月記)