西武池袋線練馬駅南口(練馬区役所庁舎新館)

練馬区役所庁舎新館

ゴールデンウィーク、とはいえ、実は、次の日、自分は、休みではないのだ。
ただ、連休ではないけど、周りがこんなふうに連休モードだと、自分もつられてしまうなあ。
光が丘駅に戻り、再び、都営大江戸線に乗る。
練馬駅で下車。
地上に出ると、東西に伸びる千川通りに出る。
この千川通り沿いと南側の幅広な目白通りとの間には、お店が建ち並び、賑やかだ。
千川通りを西に歩き、途中で南へ曲る。
そのまま南へ進むと、目白通りの南側に練馬区役所庁舎新館がある。
この高層ビルの竣工は、バブルが崩壊した頃だ。
本当は、バブル崩壊、という時期ではなく、例えば、次のような感じで竣工を迎えたかったのかもしれない。
近未来的な光が丘団地も完成し、都営大江戸線もその光が丘団地から練馬駅までは伸びてきた。
これから、この練馬にも、輝かしい未来がやってくる。
そういったわけで、練馬区役所庁舎も、その未来へのモニュメントとして、斬新なデザインをほどこされ、華々しく登場する、というふうに。
しかし、あえなく、バブルは崩壊し、輝ける未来は、失われた10年の暗黒の中に沈み込んでしまうのだ。
練馬区役所庁舎新館は、ひょっとしたら、未来のモニュメント、ではなく、バブル崩壊のモニュメントになるところだったのかもしれない。
でも、その後の都心集積化の時代、駅前再開発が盛んになり、なんだか、練馬区役所庁舎新館は、練馬駅の再開発のモニュメントになったかのようにみえる。
練馬駅からペデストリアンデッキ練馬区役所まで伸びてくるとしたら、まさに、そうなんだけど。
もっとも、そんなことは、どっちでもいいことなんだろうな。
のどかな休日だと、本当にそう思ってしまう。
ただ、練馬区役所庁舎新館を見上げると、正面が全面ガラス貼りになっていて、初夏の陽光を反射してやけに眩しいのだ。
(2008年4月記)