総武線飯田橋駅南口(千代田ファーストビル東館)

千代田ファーストビル東館

外堀通りを西に歩き、南北に伸びる目白通りとの交差点に戻る。
この広い交差点の南には外堀、神田川があって、橋が架かっている。
その橋の上を目白通りは、南に伸び、総武線の高架をくぐってからは、南東方向に伸びていく。
目白通りの東側一帯は、いまや、高層ビル地帯になっている。
バブルが崩壊した後の失われた10年、その次に訪れた都心集積化の時代に、ここらへん一帯の風景は、一変してしまったなあ。
このビル群の中、最高峰の高層ビルは、ガーデンエアタワーだ。
その他、何棟もの高層ビルが、南側に連なるように並んでいる。
目白通りに沿って、南東へと歩いていく。
途中、東側に幅広の道路が伸びている。
その幅広の通りに入り、東へ。
一応、飯田橋から続くビル群の南側の果ては、このあたりまでなのだが。
東へと歩いていくと、上に首都高の高架がかぶさった日本橋川が南へと流れている。
日本橋川を越えると、その先には、千代田ファーストビル西館が聳え立っている。
そして、その東側に、一回り小さな千代田ファーストビル東館がある。
飯田橋からの高層ビル群の東側の連なりはここまでかな。
ただ、ビル群、といっても、南側の九段下から竹橋、さらに大手町、と高層ビルは、点々と連なっているので、大手町まではつながっているようにも見える。
だから、逆にいえば、大手町が飯田橋まで拡大した、ともいえるかもしれない。
もっとも、そんなことは、どっちでもいいことだな。
ところで、千代田ファーストビル東館の東側を南北に伸びる大通りがあるが、その大通りを渡るとき、北側を見ると、水道橋駅界隈と東京ドームシティの一部が遠くに見える。
いつも思うが、この光景だけは、昔と変わらないのだ。
総武線によくあるような水道橋駅周辺の様子、江戸時代からある三崎神社、そして賑やかな下町っぽい後楽園。(道路の先なので、実は景色としては見えないけど)
遠くに見えるその景色、かつて、この場所にあった景色だったのかもしれない。
ただ、遠くにある景色は、そこまで歩けば辿り着ける。でも、失われた景色には、もはや、辿り着けはしない、そう思ってしまうのだが。
(2008年4月記)