京浜東北線川崎駅西口(キャノン柳町プロジェクト)

キャノン柳町プロジェクト

第一京浜を横断歩道で渡る。道幅が広いので、渡りきらないうちに、信号が変わってしまうのではないかと、いつも思ってしまうな。
おまけに、上空は、高速道路の高架に覆われているので、昼でも暗い。今日のような、曇り空では、さらに暗く感じる。
第一京浜の西側へ辿り着き、南へと歩いていく。横浜駅に向かう。
その時、再び、雨が降り出した。
もっとも、実は、この間のこともあるので、傘は持っていたのだ。
家族連れが、横浜駅方面へと急いでいる。
アスファルトの路面はみるみると濡れて光りだす。高層ビルの光景は、水煙で霞んで見えなくなってくる。
でも、もう寒い季節ではないし、本格的な雨ではなくて、俄か雨なので、深刻さは感じられない。
それどころか、むしろ、笑顔を見せている家族連れにとっては、たぶん、この俄か雨も、なにか予期せぬ楽しいハプニング、という風に感じてるのだろうな。
自分も後に続いて、エスカレータを降りて横浜駅に入る。
京浜東北線に乗り、川崎駅で下車。
やはり俄か雨なのか、あるいは、局地的な雨だったのか、川崎駅に着く頃には、雨は止んでいた。
西口に出る。ペデストリアンデッキを伝って西南方向へ。
さらに高層住宅群の中を西南方向へと歩いていく。
南北に伸びる市電通りに辿り着く。
その市電通りの西側には、かつては、東芝柳町工場の敷地が広がっていたのだが。
今では、キヤノンが新たに工場を作っている。
キャノン柳町プロジェクト、ということだ。
その敷地の中に高層ビルを建てるらしい。
敷地が広大なので、できれば、道路際に建ててもらわないと、カメラで撮れないな。
それよりも、また黒い低い雲が垂れ込めてきた。
まだ日没には時間があるのに、もう暗くなってきている。
再び雨が降り出さないうちに早く帰るとするか。
黒い雲に覆われたキヤノンの工場建設現場を後にし、再び、ペデストリアンデッキを伝わって、川崎駅に向かった。
(2008年5月記)