都営新宿線曙橋駅(防衛省庁舎)

防衛省庁舎

ぜんぜん天気は、よくならない。
出かける前から小雨が降り続く。
本当に梅雨が一ヶ月早く来たみたいだ。
そんな天気のもと、高田馬場から東西線、九段下で都営新宿線に乗り換え、曙橋駅で下車。
曙橋は、谷筋になっているので、天気がよくても、なんだか、じめじめしているのだが、今日のように、天気がよくないと、なおさらに、暗い感じがするなあ。
ちなみに、曙橋は、川に架かる橋ではなくて、陸橋を指すらしいけど。
東西に伸びる大通り、靖国通りを東に歩いていく。
北側は、谷筋に対する、台地、山の手の縁になっている。そして、その縁になっている一帯には、防衛省の敷地が広がっている。
その中の防衛省庁舎が高層ビルとなっているのだ。
竣工は、バブルが崩壊した後、失われた10年の終わり頃だろうか。
不景気だと、公共の施設が多く建つものらしい。
ところで、この淡い萌黄色をあしらった、ソフトな感じの高層ビルを見ると、いつも、不自然に思ってしまうが。
なんで、国防を担当する(法律的にそうなっているかどうか、という議論は別にして)役所なのに、他の官庁の庁舎に比べ、こんなにも牧歌的なデザインなんだろうか、と。
いかめしくて、威圧的だったら、わかりやすいように思うのだが。
もっとも、そのような、牧歌的なデザインは、かなり、意識的なものには、違いないんだろうな。
ということで、防衛省も見たことだし、来た道を曙橋駅へと戻ることにする。
それにしても、あらためて、この谷底から北側の山の手台地を見上げると、こんな曇天でも、山の手は、日当たりがいい、ということが、よくわかる。
だからだろうか、谷底から見れば、所詮は、その日当たりのいい場所も、ただの別世界にすぎないのだろう、と感じてしまうのだ。
防衛省に関しても、そう感じてしまうのは、まずいかな。
小雨が降り続くので、先を急ぐことにする。
(2008年5月記)