都営新宿線船堀駅南口(第一三共製薬研究開発センター中央棟)

第一三共製薬研究開発センター中央棟

東大島駅で都営新宿線に乗り込む。
鉄橋で、荒川を越え、対岸へ。
船堀駅で降りる。
大きな河川の両岸には、それぞれ岸に、駅があったりするが、この場合もそのパターンのようだ。
南北に伸びる通りに入り、南へと歩いていく。
実は、この船堀駅周辺も、東大島駅一帯と同じ時期に再開発されたらしいのだが、まったく、気が付かなかった。
広大な地域を一気に再開発する、といった感じではなかったからなのかな。
たぶん、大きな川の向こう側なので、見過ごしていただけなんだろうけど。
静かな住宅地をさらに、南へ。東西に伸びる小川を渡ったところで、南西方向へ伸びる細い道に入る。
住宅地の中をそのまま南西へと歩いていく。
北側には、第一三共製薬の研究開発センターの敷地が広がっている。
しばらく歩いていくと、その敷地内に高層ビル、第一三共製薬研究開発センター中央棟が見えるようになる。
竣工は、バブルの終わり頃。やはり、東大島駅周辺や船堀駅周辺が再開発されたのと同じ時期だ。
こちらの方も、残念ながら、気付かなかったなあ。
ちなみに、当時は、第一製薬、三共製薬が統合する前、ということで、まだ第一製薬の研究開発センターだったのだが。
バブルは、地方の時代だったので、こんな辺鄙な場所も、このように、盛んに再開発されたんだろうな。あるいは、都営新宿線で都心に直結している、というのも大きかったに違いない。
でも、あの当時、第一製薬と三共製薬が統合して、一つになる、なんて、誰も思わなかったはずだ。
そう考えると、時代の流れを感じてしまうなあ。昔には、もう二度と、戻らない、ということだ。
だけど、建築物だけは、こうして、残っている。
だとすると、思い出、というのと、建築物は、似ているのかもしれない。
もっとも、製薬会社には、特に、感慨もないんだけど。
(2008年5月記)