中央線荻窪駅北口(インテグラルタワー)

インテグラルタワー

駅の北口の東側。青梅街道と中央線に挟まれたような場所には、インテグラルタワーがある。
かつて、何回か行っているので、今回は、近くまでは行かない。北口にも行かない。
竣工は、バブルの終わり頃だ。
この高層ビルもバブルの遺産、ということなのだろう。
インテグラルタワーの西側、駅寄りには、飲食店が密集している一帯がある。こちらにも、再開発計画があったようだが、いつの間にか、立ち消えになっている。
ただ、本来は、立ち消えになった、この飲食店の密集地帯こそが、荻窪の再開発のメインだったような気もする。
一番、最近、荻窪に行ったのが、といっても、かなり、昔なんだけど、このインテグラルタワー西側の飲食店地帯だったな。
ラーメンを食べに行ったのだけど。
たしか、荻窪のラーメンは、ラーメンブームの発祥だったように思うのだが。
食べに行った時は、もう、二匹目のドジョウのご当地ラーメンブームで盛り上がっていて、荻窪ラーメンのお店には、長蛇の列、なんて光景はなくなっていた。
といっても、まだ、荻窪ラーメン、といえば、かなり有名だったので、遅ればせながら、話の種に食べに行ったのだ。
食べに行ったのはいいけど、なんでただのラーメンで、こんなに敷居が高くて、客に対して高飛車なのかと、戸惑ってしまったのをよく覚えている。
しかも、たいして美味しくもないし。
美味しくないと感じるのは、こちらが高価なものを食べていないので、舌が肥えていなからなんだろうけどな。
この荻窪ラーメンブーム、というのは、バブルの頃だったなあ。
ラーメンに付加価値を付けてしまう、というのが、バブルの底の浅さを示しているのかもしれない。
ということは、荻窪ラーメンブーム、というのは、そういう意味では、バブルの所産だったのだろう。
つまり、インテグラルタワーがバブルの遺産なら、この飲食店の密集地帯もバブルの遺産なわけだ。
(2008年5月記)