東西線東陽町駅北側(東京イースト21タワー)

東京イースト21タワー

高田馬場から東西線に乗る。
都心を通過し、城東へ。
東陽町駅で降りる。
今年は、やはり、雨天が多い。
まだ、梅雨にも入っていないのに、梅雨のような天気。
しとしとと小雨が降り続く中、永代通りを西に歩き、途中、南北に伸びる、四つ目通りに入り、北へと歩いていく。
一帯は、江東区埋立地、下町、だったはずだが、ずいぶんときれいな街並みになったものだ。
ニュータウンといってもいいぐらいだ。
東西線が開通したのが、高度経済成長期の後半ぐらい。そのことによって、郊外のベッドタウンになったとすると、新しい街ができたのは、高度成長期が達成された後の安定期の頃だろうか。
とすると、多摩ニュータウンと時期的には、同じ、ということになる。
ニュータウン、という雰囲気がするはずだ。
ただ、大きく違う点が一つある。
多摩ニュータウンは、何もないところにできた、新しい空間なのだが、この江東区一帯は、それ以前に、歴史があり、昔ながらの街があった、ということだ。
もっとも、例えば、東側にある、門前仲町なんて、観光地、あるいは、歴史テーマパーク、みたいになっていて、ほんの少し前まであった、昔の下町の面影が、ほとんど、なくなってしまったけど。
そのような街の中をさらに北へと歩いていく。
江東区役所を過ぎ、やがて、東西に伸びる葛西橋通りとの交差点。
その交差点の南西側に東京イースト21タワーがある。
高層のツインビルの一つだ。
まわりには、お店なども併設されており、ツイン高層ビルも含めて、イースト21、という施設になっている。
竣工は、バブルの終わり頃。
江東区埋立地ベッドタウンが、急激に、今のような、きれいな街並みになっていった頃のことだ。
(2008年5月記)