東西線西葛西駅南口(清新北ハイツ4-5号棟)

清新北ハイツ4-5号棟

永代通りに出て、西へ歩く。
やっと東陽町駅に戻る。
東陽町から砂町あたりにかけて、大きくぐるっと一回りして、歩いきたわけだ。
あいにくの雨天で歩くのは大変だったが、以外にもきれいな街並みと、公園の緑の多さには、ちょっとした驚きがあったな。
もっとも、この一帯には、今後、高層ビルが建つ予定はないので、ひょっとしたら、もう二度と訪れることはないかもしれないなあ。
そう考えると、名残惜しいような気もするけど。
東陽町駅で再び東西線に乗り込み、東陽町には、別れを告げることにする。
東西線は、南砂町駅を過ぎたところで、地上に出て、荒川を鉄橋で渡っていく。
荒川を渡り終わったところに西葛西駅があり、西葛西駅で下車する。
南口に出て、商店の建ち並ぶ一帯を抜け、南西方向へと歩いていく。
駅前商店街を出ると、東西に伸びる大通り、永代通りがある。
その永代通りを少し西に歩いていくと、南側には、広大な団地が広がっている。
清新北ハイツと清新南ハイツだ。
その団地の中には、清新北ハイツ4-5号棟、清新北ハイツ4-7号棟、清新南ハイツ1-6号棟の3棟の高層住宅がある。
竣工は、バブルの直前ぐらい。
さっき訪れたいくつかの高層ビルもバブルの頃だったな。
いかに、この一帯がバブル期に変貌を遂げたか、ということがよくわかる。
もっとも、この大変貌は、江東区ばかりではなく、日本中のことなんだけど。
このようにして、バブルの頃にできた、新しい街並みは、その時点では、たしかに、新しかったのだろうが、やはり、月日の経過とともに、レトロになっていくのだろうな。
例えば、団地には、木立が生い茂り、新しかった商店も、なんだか、古ぼけて、味のある雰囲気を持つようになるものだ。
さっき通ってきた、西葛西駅前の商店街も、歴史はないはずなのに、ちょっと古びていて、親しみやすくて、いい感じだったし。
けれど、こちらにも、高層ビルが建つことはないので、来ることはもうないだろう。
小雨が降り続く中、西葛西駅に歩いていく。
(2008年5月記)