山手線恵比寿駅(ウェスティンホテル東京)

ウェスティンホテル東京

恵比寿ビュータワーの東側には、恵比寿ガーデンテラス壱番館があり、さらに、その東側には、ウェスティンホテル東京がある。
ウェスティンホテル東京も、バブルが崩壊した頃に竣工している。
バブルが崩壊したのに、何をやっているのだろう、と思うだろうが、この頃は、たしかにバブルは崩壊していても、不景気、という感じではなかったのだ。
といって、バブルの再現を目指したのかどうか、わからないけど。
ところが、その後、本当にどん底の不景気に突入してしまったな。
そんな不景気な時期を経たためなのか、このような贅を尽くした広大な人工空間は、もう今後、二度と出現することはないだろう、という気がする。
現代なら、贅を尽くさない、人工空間、例えば、密集した建築物群、ということになるだろう。
それに、そもそも、このように、駅と駅の間の交通の便のよくない場所なら、建つとすれば、高層住宅ぐらいだろうか。
この恵比寿ガーデンプレイスのように、あらん限りの装飾を施した広大なオープンスペースを作る、なんてことは、もう、ないはずだ。
もっとも、最近は、せっかくの、このような贅を尽くした人工空間なのに、そういうものを、ゆっくり見る、という余裕は、すっかり、なくなってしまったなあ。
見る余裕がないままに、いつしか、年月だけ、経っていくのだ。
ひょっとしたら、もう、15周年ぐらいには、なるのかもしれない。
そういえば、この間、訪れたとき、ふと、恵比寿ガーデンプレイスの高層オフィスビルガーデンプレイスタワーの壁面が、なんだか、黒っぽく煤けけていることに気付いてしまった。ついに古ぼけてきたのだ。
贅を尽くしたバブルテーマパークが、レトロな歴史テーマパークになっていくのかな。
もし、そうなったら、ゆっくり、見てみよう。
そうなるのは、そんなに先のことではないかも。
(2008年6月記)