山手線大崎駅(大崎ニューシティ4号館新大崎勧業ビルディング)

大崎ニューシティ4号館新大崎勧業ビル

また、恵比寿ガーデンプレイスの中、山手線に沿って、北へと歩いていく。
再び、スカイウォークに入る。
この通路には、恵比寿駅まで、動く歩道が断続的に設置されている。
いつもながら、動く歩道は、無駄っぽくて、好きだなあ。
こんなに長いなら、逆方向に向けて、目黒駅に伸ばしてもよかったかな。
さらに考えは膨らむ。
例えば、南東側にある、国立自然教育園は、恵比寿ガーデンプレイスとけっこう近い。
それなら、並木道、緑の回廊、でも整備して、直接、恵比寿ガーデンプレイスと国立自然教育園を結びつければ、楽しいかもしれない。
だんだん、考えが、バブルっぽくなってきたな。
そして、恵比寿ガーデンプレイスの中の緑をもっと増やして、国立自然教育園との境目をなくしてしまうのだ。
国立自然教育園の森の中を歩いていると、突然、視界が広がり、そこには、おとぎの国のような、恵比寿ガーデンプレイスがある、という仕掛けだが。
あるいは逆でもいいな。恵比寿駅からスカイウォークで恵比寿ガーデンプレイスに着いて、それで終わりではなく、その先がある。
その先には、こんもりとした森があって、ふと、そちらの方に導かれてしまうのだ。
恵比寿ガーデンプレイスの贅を尽くした人工美に飽いた目には、自然の豊かな緑は、より新鮮な心地よさを感じさせてくれる、風景に映ることだろう。
実現するわけもないのだが、考えるだけでも楽しい。
もっとも、バブルでもなければ、このようなことが、実現しない、というのは、虚しいことなのかな。
そんな考えに耽っているうちに、スカイウォークの動く歩道は終わり、恵比寿駅へ。
山手線に乗る。
大崎駅で下車。東側に出る。
ペデストリアンデッキが、南北に伸びる山手通りを越えて伸びている。
その先には、大崎ニューシティのビル群が広がる。
山手通りに面して、北側には、大崎ニューシティ1号館TOC大崎ビルディングがあり、南側には、大崎ニューシティ4号館新大崎勧業ビルディングがある。
竣工は、バブルの頃。
まだ、周囲すべてが工場地帯だった頃だ。
そもそも、大崎ニューシティも工場跡地だったのだが。
(2008年6月記)