都営大江戸線勝どき駅(セルリアンホームズ勝どき)

セルリアンホームズ勝どき

朝日新聞社のテラスから階段を降りて、築地市場の脇の通りに降り立つ。
階段の途中にネコがぐてっと寝ていた。
この場所は、ビルの陰になっているので、階段の段のところに、直接、横たわっていると、ひんやりしていて、気持ちいいのだろう。
道路を挟んで、向かい側には、築地市場もあるし。食事にもありつけるのかな。
地下に降りて、築地市場駅へ。再び、都営大江戸線に乗り込む。
勝どき駅で下車。
都営地下鉄で、隅田川の地下をくぐって、対岸に出たわけだが。
数年後には、環状2号線が、隅田川を越えて、南から伸び、汐留シオサイトに到るので、朝日新聞社あたりから勝どきには、橋を渡って、歩いていけることになるだろう。
そのような近未来の光景を思い浮かべながら、勝どき駅改札口から地上に出ると、清澄通りと晴海通りとの交差点がある。
実は、ここにも、数年後、ゆりかもめが延伸してくるのだ、と言いたいところだが、ちょっと無理かな。
そういえば、湾岸高速から高速晴海線、という首都高速道路が伸びてくる予定もあるらしいのだが、こちらは、ゆりかもめよりもさらに無理だろうな。
それに、開通したとしても、晴海から北へは、高速晴海線の高速道路は、地下を通ることになるはずだ。
もしそうなら、ちょっと興味深い気もする。なぜなら、開通予定の、勝どきのこの交差点には、すでに、地下に都営大江戸線が通っているし、同じく、開通予定の、隅田川には、勝鬨橋もある。そのような場所の地下に、どんな風に高速道路を通すのだろうか。
そのようないろいろな計画が目白押しの交差点から清澄通りへ入り、少し南西に歩いていく。
ゆりかもめや高速道路がどうなるかわからないが、とりあえず、現在は、交差点の北西側一帯は、巨大高層住宅の工事中となっている。やはり、変貌著しい場所ではあるな。
北へ曲り、そのまま北へと街中を歩いていく。
しばらくすると、セルリアンホームズ勝どきがある。
竣工は、失われた10年の終わり頃のことだ。
都心集積化により、このあたりが、大変貌を開始した頃だな。その大変貌は、今でも続いているけど。
ふと、見渡すと、まわりは、もう、夕方、という雰囲気。真夏のような一日も終わろうとしている。
そのおかげだろうか、暑熱も静まってきたようだし。あるいは、隅田川東京湾から吹いてくる風が涼しさを運んでくるのかもしれない。
だが、夏は、これからが本番なのだ。
先ほどの巨大高層住宅の工事現場の脇を通りながら、勝どき駅に向かう。
勝どきの大変貌もこれからなのかもしれないな、と思いながら、帰路に着く。
(2008年7月記)