千代田線赤坂駅(TBS放送センター)

TBS放送センター

また、階段を降りて、谷地へ。
南に歩くと、西側にTBS放送センターがある。
バブルが崩壊した頃に竣工している。
バブルの遺産、といったところか。
通称、あるいは、自称かな、は、ビッグハット、というらしい。
もっとも、東側のTBSの敷地には、今や、もっともっと、巨大な高層ビルが建ったりしている。
だから、今、見ると、いったい、どこが、ビッグ、なのかと思ってしまうが。
TBS放送センターが建った頃は、こんな、巨大な高層ビルがすぐ隣に建つ、ということは、想定していなかったのだろうな。
ということで、今や、TBS放送センターは、赤坂のランドマーク、ではなくなったわけだが。
でも、赤坂サカス再開発の高層ビルがなかったとしても、まわりには、巨大ビルが建ったりしているので、もう、赤坂のランドマーク、というのは、はなから諦めているんだろうけど。
ところで、TBS放送センター、といえば、もちろん、テレビ局なんだが。最近、まるでテレビを見ていないので、感慨はまるでない。どうしようか。
最近の数少ないTBSの記憶、というと、この自称、ビッグハットが竣工した後だったろうか、まったくの嘘のニュースを流して、その事自体が、ニュースネタになった、ということぐらいだなあ。
あと、そういえば、ガチンコ、というのがあった。
ただ、そのガチンコが終わってから、ひょっとしたら、大袈裟ではなく、1秒も、TBSの番組を見ていないかもしれない。
そういう自分なのだけど、高度成長期のウルトラシリーズには、入り浸っていたな。
なんで、あんなに入り浸っていたんだろう。わからない。
わからないけど、一つだけ、とても、はっきりしていることがある。
テレビを食い入るように見ていた頃の方が、明らかに、日常に不安がなかった、ということだ。
当時のテレビ番組が、日常の不安を払拭したのか、それとも、日常の不安によって、テレビなど見ている場合ではなくなったのか。
そんなこと、考えていても、仕方ないかな。
赤坂サカスの巨大高層ビルを見上げながら、その前を通り、再開発でできたのであろう、新しい地下通路に入って、千代田線の赤坂駅に向かう。
たぶん、残念ながら、TBSの番組は、今後とも、見ないような気がするが。
(2008年7月記)