都営三田線芝公園駅(オリックス本社ビル)

オリックス本社ビル

御成門駅へ。再び、都営三田線に乗る。
次の芝公園駅で降りる。
歩いてもいいぐらいの距離だったな。雨が降っていたので、仕方ない。
もっとも、雨はほとんど止んでいたけど。やはり、スコールのような感じかな。
南北に伸びる日比谷通りを南へ。
西側には、芝公園の緑地が広がっている。この雨で、芝公園の緑も生き返ったように見えるのは気のせいだろうか。
さらに南へ歩くと、東西に伸びる首都高都心環状線の高架。
高架下には、古川が流れている。
この高架、あるいは、古川を境にして、芝公園の緑の風景は、高層ビルの風景へと変わっていく。
高架をくぐって、歩いていくと、すぐに、日比谷通りの西側に、オリックス本社ビルがある。
竣工は、失われた10年の終わり頃だ。
そろそろ、都心に巨大な高層ビルが林立し始める時期かな。
それ以前、一帯は、南側に、バブルの頃にできた、日本電気本社ビルの巨大な建造物が聳えるばかりで、何もない、普通の住宅地だったように記憶している。
そんな場所だったのだが、このオリックス本社ビルが建った後、その南側に、次々と、高層ビルが建っていったのだ。
家がなくなり、更地になって、そこへビルができる。
そして、いつの間にか、高層ビル街のようになってしまったな。
でも、もう、高層ビル街が拡大することもないようだ。
高層ビルが建ち始めていた頃は、田町駅の北側から、日比谷通りに沿って、ビル群が、どんどん、北に広がるような勢いだったが。
その勢いで、ビル街が、浜松町、新橋、さらには、丸の内まで達する、なんてことは、なかったのだな。
夏の暑さが終わり、季節が秋に向かうように、街も静けさを取り戻す、ということかもしれない。
歩道のあちこちにできた水溜りを避けながら、さらに南へと歩いていく。
(2008年8月記)