日比谷線神谷町駅（六本木ファーストビル）

西へ歩いていく。
大通りの桜田通りと、この西へ伸びる道との接合部分は、西へ伸びる道が湾曲しながら、となっている。たぶん、桜田通りから直接、西側には、入れないようになっているのだろう。
西側一帯は、六本木の台地となっているので、坂を登っていくことになる。
歩いていくと、正面にホテルオークラ。そのホテルオークラの南側を回るようにして、さらに西へ。この部分の坂がもっとも急になっている。
坂を登りきると、台地の尾根となる。
そして、そこには、いつもの、南に伸びる尾根道がある。
南北線六本木一丁目駅から長いエスカレータで登って出る時も、アークヒルズから坂を登って出る時も、この尾根道に出るのだ。
細い道なのに主要幹線なわけだが、さっき見てきたように、大通りから直接、クルマが、入って来れないようになっているので、たまに、タクシーが通るぐらい。
実に、静かな通り、となっている。
その通りを南へ進む。
しばらく歩いていくと、通りの東側に六本木ファーストビル。
この瀟洒な高層ビルも、バブル崩壊の頃の竣工だ。
付属施設として、ラフォーレミュージアム、というのもあるが、そういうところは、バブルっぽいな。
バブルの頃は、余裕があったので、このように、無駄な施設が、よく併設されたりしたものだ。
ということで、こちらも、なかなか、きれいな街並みになっている。
ただ、再開発が終わったわけではない。
この六本木ファーストビルの東側は、下り斜面になっていて、その先は、谷地になっている。谷地、といえば、下町。下町、といえば、再開発、というわけだ。
実際、六本木ファーストビルの東側は、近々、虎ノ門六本木地区再開発、が始まるらしい。
再開発に、終わりはないのだ。
（2008年9月記）