半蔵門線錦糸町駅(アルカタワーズ錦糸町アルカイースト)

アルカタワーズ錦糸町アルカイースト

水天宮前駅に戻り、再び、半蔵門線に乗り込む。
錦糸町駅で下車。
水天宮前からでも、こんなに簡単に、錦糸町に行けてしまうのだな。
半蔵門線の開通は、錦糸町駅を、かなり、便利にしているに違いない。
地上に出ると、すぐ目の前、JR錦糸町駅の北側に、アルカタワーズ錦糸町アルカイーストがある。
駅北側に並ぶ、アルカタワーズ錦糸町ビル群の東端の高層ビルだ。
竣工は、バブルが崩壊した後の失われた10年
計画されていた時は、バブルで景気がよかったので、ずいぶん、もてはやされていたのだが、出来上がってみると、世の中、景気は失速、すっかり、どん底だった。
まだ、バブルをやっているのか、無駄なビルだ、という、非難の嵐を、今でも覚えている。
もっとも、現在、錦糸町には、アルカタワーズ錦糸町よりも、はるかに、巨大な高層ビルが、建っているけど。
懲りない、というべきか、時代の流れ、というべきか、わからなくなるな。
ただ、はっきりしているのは、都心部は、ものすごい勢いで、発展しているのに、生活は、なぜか、どんどん、苦しく、切迫してきている、ということだ。
どうしてだろうか。グローバリゼーションのせいなのかな。
なんのせいでも、いいけど、未来のない今はただ、バブルの前の、未来のあった安定期の頃が、懐かしいばかりだ。
だったら、世界中が、日本の安定期だった時期を目指せばいいような気もするが。
豊かだったのに、総中流で、格差はないし。未来も、あるし。
もっとも、この時期を、国家独占資本主義、とも言うらしいけど。
でも、世界中だったら、国家資本資本主義、という概念は消滅する。さらに、グローバリゼーション、ということなら、独占資本主義、という概念も消滅する。
もっと、このことを抽象的に、考えてみる。
例えば、第1項に、「日本」を置き、第2項に、「世界」を置いて、第3項で、日本の安定期が成立するとする。
だとすると、今度は、第1項に、「世界」を置き、第2項に、何か別のものを、置けば、第3項で、安定期、であれば、世界中が、安定期になるはずじゃないのかな。
なんてことを考えても、仕方ない。
生活の苦しさから、逃れるために見る、一時の夢。
夢が醒めれば、現実があるだけか。
(2008年9月記)