京浜東北線東神奈川駅(コットンハーバータワーズマリナゲートタワー

コットンハーバータワーズマリナゲート

北西方向へ歩く。
貨物線の踏切の手前には、コットンハーバータワーズマリナゲートタワー。(工事中はこちら
名前は、ゲートタワーになっているが、どっちを向いても、荒涼とした風景が広がるばかり。ゲート、でもないような気もする。
でも、もし、この目の前の貨物線が、京浜湾岸線になるとすれば、すぐ近くに、東高島駅ができるはずだ。
そうなれば、このコットンハーバータワーズマリナゲートタワーが、駅に、最も近い、高層住宅ということになる。
そうなれば、まさに、ゲートタワー、というわけだな。
しかし、残念ながら、そんなことは、実現しそうにないんだけど。
そんな貨物線の踏切を渡り、来た道を戻っていく。
東側には、運河の水面が、波打つこともなく、鈍く、光っている。
ふと、運河の対岸にある、ゴルフ練習場を見たら、その土台部分は、レンガを積んで作ってあることに気付いた。
ゴルフ練習場は、新しいに違いないのだが、この護岸を形作っているレンガ、いつの頃のものだろうか。
たぶん、一帯が、横浜港への流通の拠点として、賑わっていた、高度成長期の前、ひょっとしたら、昭和の初めか、大正時代かもしれないな。
話は、ちょっとそれるが、たしか、東神奈川駅あたりから、貨物線が、東高島駅まで伸びていたらしい。その貨物線は、対岸のゴルフ練習場のあたりを通っていた、ということだが。その時の鉄橋が、今でも残っている。
ということは、その昔、一帯が、貨物の集積拠点として、賑わっていた時代、対岸のレンガで固めてある護岸の上を、忙しく、貨物列車が行き来していたのだろうか。
その後、貨物の拠点はなくなり、その貨物線も、高度成長期に入る頃に、廃線となっているのだが、一帯は、すっかり、寂れた場所になってしまう。今では、そこに、近未来的な、高層住宅群が出現した、というわけだ。
こんな風に、時代は、変わっていくのだな。
そして、残ったのは、レンガだけか。鉄橋も残っているけど。
はたして、このレンガ、次は、どんな時代を目にするんだろう。
自分には、関係ないので、考えても、仕方ないが。
(2008年9月記)