日比谷線八丁堀駅(新川2丁目再開発)

新川2丁目再開発

晴海通りを、北西方向に歩く。
築地駅に戻り、再び、日比谷線に乗る。
八丁堀駅で下車。
土地勘もなく、目指す場所の住所もはっきり覚えていなかったので、困った。
新川二丁目、ということだけ、頭に入っていたのだが。
ということで、とりあえず、鍛冶橋通りを東に歩いて見る。
亀島川を渡り、霊岸島へ。
島、となっているが、東側が隅田川、そして、残り、三方は、日本橋川と、日本橋川から分流した亀島川に囲まれているだけなので、島、というより、運河に仕切られている、という感じがする。
この霊岸島全部が、住所では、新川だ。さらに言えば、北側が一丁目、南側が二丁目、となっている。
隅田川沿いは、例のごとく、ウォーターフロントの再開発で、高層ビルが並んでいるのだが。
ここまでわかっているけど、どう歩き回っても、要領を得ないな。
隅田川の方に出てみたり、北の方、茅場町の方まで、行ってしまったり。
最後の手段で、新川一丁目と新川二丁目の境界になっている通りを、西に歩いてみることにした。
そのまま、南側だけを見て歩けばいいのだ。しらみつぶし、というわけ。
ずっと歩いていくと、亀島川の橋にぶつかる。
そこで、南に歩き、さらに、東に歩けば、隅々まで、見れる。
南へ。亀島橋のところで、東に伸びる、八重洲通りに入り、東へ。
はたして、すぐに新川2丁目再開発の現場があった。
まだ、更地になっていなかったわけだな。
ちょうどいい。この場所には、インチキ設計のおかげで使用できなくなったビルがあるのだ。
のっぺりした、薄茶色の細い方のビルなのだが。
他にも、このインチキ設計のビルを、2棟、見ているけど、このビルも含めて、どれも、のっぺりしていて、すらりとしていて、ある意味、かっこいい感じがあるな。
でも、インチキ、だけど。
ひょっとしたら、こんなインチキビルが、今の時代の、一つの到達点、なのかもしれない。あるいは、今の時代、インチキしか、生み出せないのかもしれない。
もっとも、当然のことだが、こんな風に時代を象徴するとしても、こんなものを、歴史テーマパーク、として、残そうなんて、話はでるわけないか。
ただ、そんな時代に、今、いる、というのは、ちょっと、悲しくなる。
もう帰ることにしよう。茅場町駅からの方がいいかな。
(2008年10月記)