京王線初台駅（初台計画工事現場）

南へ歩き、青梅街道へ。
ちょっと東へ歩く。公園通りに入り、再び、南へと向かう。
昔は、この通りの東側は、普通の住宅地だったのだが、いつしか、高層ビルが建ち並ぶようになった。今は、通りの西側で、高層ビルの工事が続いている。
徐々に西新宿高層ビル街が、西へ、拡大しているようだ。
もっとも、この拡大、ただ、都心に街が、集中した結果にすぎないので、結局は、どこかで、止まるだろう。
バブルの頃のように、無制限に拡大する、ということはない。
さらに、南へ南へと、歩いていく。
都庁を過ぎて、しばらくすると、東西に伸びる、甲州街道にぶつかる。
甲州街道を西へ。少し歩くと、山手通りとの交差点。
最近、この交差点まで、首都高中央環状線が伸びてきたのだが、今は、さらに、南側、渋谷方面への延伸工事が、真っ最中だ。
首都高だけではなく、同時に、山手通りの拡幅工事も行われている。
こんなふうに、工事現場ばかり巡っているからなんだろうけど、東京中、いつ果てることもないような工事が、延々と続いているような、錯覚を起こしてしまう。
いたるところ、工事だらけの山手通りを南へと歩いていく。
そういえば、西武線中井駅の真上を通っているのも、山手通りだが、そこの工事もいまだに終わらないな。
そんなことを思い出すと、再び、延々と工事が終わらない、という考えが、頭をもたげてきた。
さらに、次のようなことも、思いついてしまう。
すなわち、ひょっとすると、東京では、工事が終わった場所も、次の工事をやっているうちに、古くなってしまい、その古くなった場所で、また、工事が始まるのだろうか。
もしかすると、それは、あり得るかもしれないな。
そんなことを考えながら、工事中で、でこぼこになった、歩道を歩いていくと、山手通りの西側に、初台計画の工事現場。
なんか、山手通りの大規模な工事の、どさくさにまぎれて、高層住宅を建てるみたいに見えるが。
それは、どうだかわからないけど、また、こうして、工事が、一つ、増えた、ということは確かなことだな。
（2008年11月記）