都営三田線御成門駅(東京慈恵会医科大学付属病院中央棟)

東京慈恵会医科大学付属病院中央棟

オランダヒルズ森タワーは、オランダ大使館にも近いが、このビルの、桜田踊りを挟んで西側には、八幡神社もある。
ただ、八幡山タワー、とかじゃあ、なんとなく、勝ち組っぽくないかな。
でも、八幡神社は、よく、戦勝祈願とかするんだけど。なんて、こんなビルのビル名について、あれこれ、考える必要なんかないな。
桜田通りを北へと歩いていく。
神谷町駅のところで、交差点を西に曲がり、そのまま、西へ進む。
ちょっと上り坂になるのは、北側に、愛宕山があるからだろう。南側には、増上寺芝公園もあり、そちらも、台地のようになっている。
だから、それらの高台に挟まれているので、このあたりは、大袈裟に言えば、峠、なのだろうか。
ちなみに、愛宕山、と一口にいっても、北側の愛宕山と南側の含海山の二つの山からなっているらしいのだ。
さらに言うと、愛宕山の標高は、なんと、25.7メートル。含海山は、わからない。
標高から見ると、山、というより、丘だな。あるいは、丘を、山に見立てた、と考えるべきかな。
だけど、愛宕山にある愛宕神社にいってみると、本当に、山の中、という雰囲気がするから、不思議なものだ。愛宕山を穿つ、愛宕山トンネルもあるし。
もっとも、このトンネルの手前に、たしか、エレベータがあるのだったな。利用したことはないけど。エレベータで山に登る、というのも、なんとなく、興醒めしてしまうが。
そんな、愛宕山を越えて、東側に出ると、南北に伸びる愛宕通り。その通りの東側には、東京慈恵会医科大学付属病院中央棟がある。
竣工は、失われた10年の終わり頃。景気がよくないと、病院などの公共性のある建物が建つのだろうか。
その後、集積化の時代となり、愛宕山近くには、続々と、高層ビルが建っていく。
もちろん、そのどれもが、愛宕山よりは、はるかに高いのだ。その高いビルに、すっかり、囲まれてしまった。
けれど、いや、だからこそ、愛宕山は、歴史的なテーマパークになって、高さは、丘なのだが、立派な山であり続けるのかもしれない。
(2008年11月記)