山手線浜松町駅(ホテルインターコンチネンタル東京ベイ)

ホテルインターコンチネンタル東京ベイ

晴海通りと清澄通りとの交差点に出ると、都営大江戸線勝どき駅がある。
地下鉄の駅が近くにあると本当に便利だな。
まるで、どこでもドア、みたい。
だからこそ、勝どきの街には、再開発の波が押し寄せているんだろうけど。
そういえば、マンガの美味しんぼの主人公、山岡士郎は、この近くの月島に住んでいる、という設定だったはずだ。
そして、彼の勤務先の東西新聞、というのは、朝日新聞のことらしい。
とすると、通勤する時は、大江戸線に乗って、月島駅から2つ目の駅、築地市場駅で降りているわけかな。
なんとなく、あり得そうな感じがするけど。
勝どき駅都営大江戸線に乗り込む。山岡士郎が座っていることを、想像すると、ちょっと、楽しい感じだ。
でも、今、乗っている都営大江戸線が開通する前は、どうしていたんだろうか。
有楽町線を使うしか、ないんだろうけど、そんな、通勤のシーンなんて、あったかなあ。思い出せない。
たぶん、月島駅から有楽町線に乗って、有楽町駅で、JR山手線へ。新橋駅まで行って、そこから、ぶらぶら、歩いていたのかな。
有楽町だと、グルメっぽい感じのお店がありそうだし。有楽町、有楽町線月島駅、という連想は、自然な感じだし。
そんなことよりも、月島に住む前は、たしか、ビルの屋上みたいなところに一人で住んでいた。その場所の方が気になるな。今度、調べてみよう。
そんな空想をしているうちに、都営大江戸線は、大門駅へ。
大門駅で下車。地上に出ると、すぐに浜松町駅。事実上、浜松町駅みたいなものだ。
JR山手線の下をくぐって、東へ東へと歩いていく。
竹芝埠頭へ。
竹芝埠頭には、ニューピア竹芝のビル群が南北に連なっている。
そのビル群の南端にホテルインターコンチネンタル東京ベイ。
竣工は、バブルが崩壊した頃だ。
その頃は、バブル崩壊、といっても、まだ、未来は、崩壊していなかったような気がするけどな。
なぜなら、どこでもドア、みたいな、都営大江戸線が、開通予定だったから、ということも、あったかもしれない。
もっとも、開通して、便利になったのは、いいけど、世の中、すっかり、格差社会。生活は、苦しくなるばかりだ。
なんでだろうか。今は、都営大江戸線に、美味しんぼ山岡士郎が乗っている姿を、想像するぐらいかな。
そうだ、山岡士郎が、ビルの屋上に住んでいた場所を、探すんだったっけ。
なんだか、虚しくなってきたな。もう、帰ったほうが、よさそうだ。
(2008年11月記)