都営三田線内幸町駅(新飯野ビル計画工事現場)

新飯野ビル計画工事現場

西へ進み、日比谷通りに出て、南へ南へと歩いていく。
西側には、皇居の濠がある。
皇居を過ぎると、やがて、日比谷公園が広がるようになる。
まだまだ歩いていくが、なかなか目的地に着かない。
これなら、例えば、都営三田線にでも、乗って、移動するべきだったな。
高層ビルがたくさん建っていると、距離感がつかめない。
遠い距離も、近くに見えてしまうのだ。
日比谷公園を西に見ながら、さらに進んでいく。
日比谷公園も過ぎ、東西に伸びる、外堀通りとの交差点。
山手線なら、もう新橋駅、といったところだ。ということは、東京駅、有楽町駅、新橋駅、と歩いてきたことになる。
外堀通りに入って、西へと向かう。
ちょっと離れているが、この北側には、日比谷シティの高層ビル群が並ぶ。
かつて、NHKが、この場所にあったらしい。
高度成長の終わり頃に、NHKは、渋谷に移転。その跡地を、安定期に、再開発して、日比谷シティの高層ビル群ができたようだ。
秋庭氏の「地下本」によれば、たしか、戦争中、広大な、秘密の防空壕があった、ということだが、どうなんだろう。
NHKの敷地だったわけだから、防空壕ぐらいは、あったかもしれないし、あるいは、なかったかもしれない。よくわからない。
さらに、西へと進む。南北に伸びる祝田通りとの交差点。西側は、官庁街がとなっている。
祝田通りに入り、北へと歩いていく。しばらく行くと、通りの東側に新飯野ビル計画工事現場。
日比谷シティ高層ビル群の西端、あるいは、官庁街と日比谷シティ高層ビル群の間に位置している。
工事中なら、広大な秘密の防空壕の跡が、見れるかもしれない、なんてことは、もちろん、考えもしなかったが。
とにかく、これで、官庁街と、丸の内、大手町との間が、高層ビルで埋め尽くされた、というわけだ。
都心の集積化は、ますます、進んでいる、ということだろう。
(2009年1月記)