埼京線十条駅(帝京大学医学部付属病院新病棟)

帝京大学医学部付属病院新病棟

今回から、高層ビル以外の事柄も載せる。
高層ビルが、今後、あちこちに建たないかもしれないし、それ以前に、なによりも、時代の潮目が変わったように感じるからだ。
たしかに、この先も、時代の流れと共に、高層ビルは、増え続けるだろう。
だが、もはや、時代を牽引するようなものでも、未来の先取り、といったものでも、なくなってしまったような気がする。
なにせ、それほど、古くもない、高層ビルが、取り壊されて、また、同じような高層ビルが建つ、なんてことが起こるぐらいなのだから。
では、次の時代は、どんな時代なのだろうか。実は、よくわからない。
あえて言えば、山の手の時代ではないのかな。そう思っている。
そんな時代は来て欲しくはないのだけど。
あるいは、ただの、考え違いかもしれないし。実際、どうだか、わからない。
ということで、ちょっと、趣向は変わるが、街歩きの旅は、続いていく。


高田馬場駅から山手線。池袋駅埼京線に乗り換える。
十条駅で下車。
以前来た時は、京浜東北線東十条駅から四軒道路、という通りを、延々と西に歩いたものだ。
今回は、埼京線十条駅。こちらの方が、ちょっと、近いような気もするが、それほど、大差はないだろう。
駅前広場から、少し、南へ行くと、東西に伸びる、十条通り。十条通りに入って、西へ西へと歩いていく。
通り沿いは、北区、板橋区から埼玉へと広がる郊外、という雰囲気。東武東上線の沿線と似ている。
そんな街中を、どんどん、西へ歩いていく。
途中、南西へと曲がり、そのまま、南西へと進む。
道路は、いつしか、下り坂となり、その坂を下りきったところには、石神井川
石神井川の北側、坂道の東側には、帝京大学医学部付属病院の敷地が広がっている。
石神井川に沿って、東南方向へと歩く。しばらくすると、石神井川の北側に、完成したばかりの、帝京大学医学部付属病院新病棟がある。(工事中はこちら
ここへきて、真新しい、巨大な病棟の誕生、というのも、興味深いが、たぶん、最近、多い、大学の高層校舎棟、というのと同じなのかもしれない。
そういえば、帝京大学医学部付属病院の東側には、他にも、大学などの教育施設、別の病院などの敷地が広がっているな。
このような、いろいろな施設の集まる場所、かつて、何があったのだろうか。
一帯は、加賀町、という町名だが、この町名の謂れは、江戸時代に、加賀藩の広大な下屋敷があったから、ということらしい。
その後、明治時代に入ると、加賀藩下屋敷は、陸軍の施設となる。
長らく軍隊の施設として威容を誇っていたのだろう。だが、戦争が終わりと、陸軍施設は、消滅。代わりに、少しづつ、いろいろな施設が、集まり、今日に到っている、というわけだ。
帝京大学医学部付属病院も、そのようにして、できた施設の一つなのだろう。
そして、最近になって、帝京大学医学部付属病院の施設が一新。ずいぶんと、きれいな建物になったようだ。
もっとも、軍隊の施設とは、別の意味で、威容を誇っているようにも見えるけど。気のせいかな。
(2009年2月記)