京王線初台駅(東京オペラシティタワー)

東京オペラシティタワー

玉川上水跡地の公園を、ぶらぶらと、西に歩いていく。
北側には、交通量の多い、甲州街道が、走っているのだが、ビルが、壁のように、建っているので、雰囲気は、落ち着いていて、静かなものだ。
どんどん歩いていくと、その公園を、横切る道路があって、まだ、橋の欄干が残っていたりする。川の流れがあった頃は、橋だったのだろうな。
さらに、少し、進むと、南北に伸びる、山手通りと、甲州街道との交差点がある。
その交差点の、北西側には、東京オペラシティタワー
竣工は、バブルが崩壊した頃だ。
こんな、新宿の外れ、初台に、よく、このような巨大な高層ビルを建てたものだ。おまけに、新国立劇場まで、併設されている。
古きよき、バブルの時代を思い起こさせてしまうな。
あの時代でなければ、こんなものを、こんな場所に建てよう、なんて、発想は、出てこなかっただろう。
ただ、この超高層ビルができた頃は、もう、バブルは、崩壊していた。
バブルが、崩壊していなければ、東京オペラシティタワーの東側、西新宿三丁目の再開発も、続いて、完成していたかもしれない。
でも、バブルは崩壊し、現在も、西新宿三丁目の再開発の方は、ストップしたままなのだが。これから、どうなるのか、わからない。
それはそれで、もう、仕方のないことだな。せめて、せっかく、こんな場所に、東京オペラシティタワーやら新国立劇場が、できてしまったなら、玉川上水の跡地の公園に、もっと、緑を増やして、緑道として、整備したらいいかもしれない。
最寄り駅は、京王線初台駅なんだろうけど、JR新宿駅から、緑道を通って、歩く、というのも、のんびりしていて、いいものだ。
だけど、なんで、こんなに、のんびり、を追い求めるのだろう。やはり、疲れているのかな。余裕がないことが、原因なのかもしれない。
そう考えると、本当に、おかしなものだ。
バブルの頃は、妙に忙しかったのに、余裕もあったし、疲れもしなかった。
今は、忙しくないのに、一瞬の余裕もないし、だから、とても、疲れるのだ。
そして、疲れてしまったので、玉川上水跡地の公園を、こうして、ぶらぶらと、歩く。
けれど、悲しいことに、疲れ、からは、逃れられない。それが、今、という、時代なんだな。
(2009年2月記)