京王線初台駅(交錯する首都高の高架)

交錯する首都高の高架

山手通りと甲州街道との交差点の上空には、首都高の高架が、幾重にも、重なるようにして、うねっている。
ジャンクション、というやつなんだろうが。
高速道路は、基本的に、信号がないことになっているので、道路が、交差するときは、立体交差、となる。
さらに、その交差する道路が、それぞれ、高架だった場合、このような、奇異な景観を伴う、大規模な、建造物になるのだ。
以前は、ここより、少し、東側の、十二社通りとの交差点上空のジャンクションしか、なかったのだが。
最近、山手通りに沿って、(大半は地下だが)中央環状線が伸び、この交差点上空で、高速新宿線と交差、ジャンクションを形成する、ということになった。
ただ、このような建造物なので、周囲の景観や環境に与える影響は大きく、そのために、まわりには、よく、遮蔽物として、高層ビルが建ったりする。
つまり、すでに、東京オペラシティタワー、その他の施設が建っている、ということは、ジャンクションの建設は、折り込み済み、だったのだろうな。
そして、中央環状線は、まだまだ、南へと伸び、渋谷までは、もうじき、開通するらしい。
昔ほどではないかもしれないが、道路は、着々と、新設されていっているようだ。
まさに、高度成長期にエネルギッシュな時代を、思い起こさせる光景だな。
と、感心しつつ、実は、最近、ほとんど、クルマに乗っていないことに、ふと、気付いてしまう。
便利になったのはいいが、自分には、その便利さを、利用する余裕が、今は、なくなっているのだな。
たぶん、便利さと、余裕は、自分にとって、反比例の関係、にあるのかもしれない。
余裕がなくなって、疲れるばかり。
ジャンクションの下で、休んでいるのが、ちょうどいいのかも。
(2009年2月記)