山手線新宿駅(閑散とした甲州街道)

閑散とした甲州街道

甲州街道を東へと歩いていく。
もう、帰らなければならないので、JR新宿駅を目指しているのだ。
幅広な甲州街道は、相変わらず、クルマがひっきりなしに、行き来している、はずなのだが、なぜか、閑散としている。
どうしてだろうか。
不景気の影響なのかな。
あるいは、最近の、道路交通法の改正によって、違法駐車が、一掃され、クルマの流れがよくなった結果かな。
はたまた、さっき、見てきた、首都高中央環状線が、新宿まで開通しているので、そちらにクルマが、流れているのかな。
どちらでも、いいんだけど、この意外の光景には、ちょっと、戸惑ってしまう。
昔は、クルマで新宿あたりを、通過するときは、甲州街道へ入ってから、東へ東へと向かったものだ。
たいてい、新宿駅の改札口の近くを、甲州街道が通っているので、そのあたりを中心にして、けっこう、混んでいたな。
その頃から見ると、こんなに、がらん、としているなんて、考えられない。
たぶん、歩道や、街中も、同じように閑散としているので、景気がよくないからなんだろうけど。
だとすると、不景気になったら、交通の流れが、スムーズになるのかな。
高速道路を作ったり、法律を改正したりするよりも、不景気が、一番、効果的なのかもしれない。
でも、スムーズな交通の流れ、が最優先の目標ではないので、これでは、どうしょうもないな。道路が、がらがらで、生活が苦しい、というのも、考え物だ。
現に、自分は、最近、クルマに乗る、なんて、ほとんど、なくなってしまっているし。
閑散とした光景を、見るだけなら、それは、たしかに、のどかな光景かもしれない。
だけど、その中で暮らすとなると、切羽詰っていて、余裕がないのだ。
早く、帰らなければいけない。JR新宿駅に急ぐ。
(2009年2月記)