西武池袋線石神井公園駅(石神井公園駅付近の高架複々線化工事)

石神井公園駅付近の高架複々線化工事

どうしようか。このまま、彷徨っていたら、行き暮れてしまう。
雨も降っていることだし。石神井池は、諦めて、次回、訪れたときにするかな。
ということで、石神井公園駅の方へ、戻ることにする。
そういえば、バブルの頃だったかな。石神井池のワニ騒動、なんてあった。
結局、その後、どうなったんだろう。よく、わからないが。
あの当時は、日本中、バブルで、浮き足立っていたからなあ。
たぶん、あのワニ騒動、というのも、そのような、世の中の動きの一つ、だったのかもしれない。
などと、昔を懐かしみながら、北へ北へと、歩いていくと、石神井公園駅の西側にある、踏切に辿り着いた。
その踏切からは、西武池袋線の高架複々線化工事の現場を見ることができる。
ただ、この複々線化、というのも、石神井公園駅までで、その先は、複線のままらしい。だから、特に、輸送力が強化されるわけでもないのだろう。
いずれにしても、大泉学園駅の手前までは、高架には、なるようだ。
とすると、線路によって、街が、南北に分断されている、という現状は、解消されるのかもしれない。
なるほど、だから、南口に、北口にあるような、高層住宅が建つのか、と、ふと、その時、気付いた。
つまり、鉄道路線、という、壁がなくなって、再開発が、南側にまで、押し寄せてきたように見えるのだ。
さらに、ひょっとすると、そのような南口駅前から、石神井池まで、快適な通りも、開通するかもしれないな。
そうなれば、今日のように、駅前から、石神井池まで、辿り着けない、なんてこともないだろう。
石神井池も、井之頭公園みたいな、人気のスポットになるだろうし。
でも、そんな人気スポットには、もう、ワニ騒動、なんて、起きないだろうな。
そんな騒動、起きなくてもいいんだけど。
なんだか、懐かしい昔が、また、遠ざかっていくようで、ちょっと、寂しくなる。
(2009年3月記)