都営大江戸線光が丘駅(光が丘ふれあいの径)

光が丘ふれあいの径

空は、まだ、黒く厚い雲が、垂れ込めているけど、とりあえず、雨は上がった。
光が丘を最後に訪れる日が、雨だったら、どうしようかと、思っていたのだけど。
ここに来ることは、もうないので、あと少し、あちこち、歩き回ってみることにする。
ちょっと西へ進むと、北へ伸びる、幅広な、歩道がある。ふれあいの径、という名前らしい。
この歩道、東西に伸びるメインストリートの上を、陸橋で越えて、まっすぐ、北へ伸びていっているのだ。
このように、歩道と車道が上下に分離している、というのは、多摩ニュータウンにもあるけど、ペデストリアンデッキみたいで、いい感じだな。
メインストリートを渡りきると、その先は、歩道、というよりも、細長い、広場のようになっている。
西側には、スーパーや、その他にも、いろいろなお店があって、天気がいい日は、賑わっていることだろう。
もっとも、雨が降ったら降ったで、閑散としていても、それはそれでいいのかもしれない。天気の変化や、季節の流れを、感じることができるからだ。
こういう公共性の高い空間、昔で言えば、神社や寺院の境内、ということになるのかもしれないな。
たしか、多摩ニュータウンに行った時は、このような広場で開催されていた、ハロウィンのお祭りに出くわしたことがあるが。賑やかで、とても、楽しかった。
光が丘にも、催しはあるのだろうか。住んでいるわけではないから、わからないけど。
ただ、最近の再開発では、ふれあいの径、のような、公共空間は、あまり、重視されなくなったようだ。
公共性よりも、差別化、の方に、力点が置かれているように思える。
だからだろうか、高層住宅が建って、人口が増えているのに、まわりは、しんと静まり返っているのだ。
そう考えると、どうも、世の中は、バブルが崩壊した後、妙な方向に、進みだした、と思ってしまうんだけど。気のせいかな。
(2009年3月記)