西武池袋線練馬駅(練馬の大鳥神社)

練馬の大鳥神社

店が両脇に並ぶ、路地のような、細い道を、東へ歩いていく。
この下町が、再開発されて消えるか、テーマパーク、として残るのか。その答えは、その先にあるようだ。
少し進むと、飲食店が建ち並ぶ中、ぽっかりと、空間が広がっている場所に辿り着く。
そこには、大鳥神社が鎮座しているのだ。
そして、大鳥神社、といえば、酉の市。
たぶん、毎年、11月には、練馬の街も、大いに賑わっていることだろうな。
ところで、酉の市の中では、浅草が最も有名なのだが。
ということは、浅草と、何か、関係があるのかもしれない。
練馬の寺町、十一ヵ寺も、浅草から移転してきた、ということだし。
ひょっとして、関東大震災の後、十一ヵ寺だけではなく、住民も、城東からの移住してきたのかな。そのことによって、練馬の郊外の街が築かれたとすれば、酉の市の賑わいも、浅草から、移って来たとも考えられる。
もっとも、大鳥神社も酉の市も、あちこちにあるので、一概に、浅草と、関係がある、とはいえないけど。
とはいえ、一年も終わりに近付き、落ち着いた頃、城東の下町、浅草と同じように、練馬の街も、酉の市で、盛り上がる、というのは、確かなのだな。
このような、お祭りが、毎年、催されている、ということは、テーマパーク、として、地域の中に、根付いている、という風に考えてもいいのだろうな。
たぶん、酉の市がある限り、街は、変わらずに、残るに違いない。
ということで、大鳥神社も見たし。これで、もう、練馬の街に来るのも、最後だろう。
それほど、遠隔の地にあるわけでもないので、最後、というのは、ちょっと、大袈裟かもしれないけど。また、気が向いたとき、来ればいいかな。
でも、やっぱり、当分は、来ないだろうなあ。
さようなら。練馬の街。光が丘の街。
(2009年3月記)