りんかい線国際展示場駅(有明南プロジェクト)

有明南プロジェクト

ビッグサイトに別れを告げ、北へ。
ペデストリアンデッキで、通りを越え、階段を降りて、再び、シンボルプロムナード公園に降り立つ。
シンボルプロムナード公園の東側、ビッグサイトの、通りとゆりかもめの高架を挟んで、北側に、有明南プロジェクトの工事現場がある。
この不景気に、よく、着工したものだ、と思ったけど。そういえば、同じような、工事現場が、横浜の、みなとみらいにもあったな。
たぶん、計画段階では、まさか、こんな、どん底景気になるとは、思わなかったし、工事を中断しようにも、できないところまで来ていたので、着工したまでのことだろう。
つまり、着工したのは、ちょっと前の、実感はないけど、だらだら長かった、好景気の影響かな。
たしか、さらに、ここ以外にも、再開発の動きが、始まっていた、と思うのだが。
バブルの崩壊以来、荒涼とした更地が広がったままだったのだが、高層ビルが、続々と、建って、久々に、活気が出てくるはずだったのに。どん底不況がやってくるとは、うまくいかないものだな。
ちなみに、その他の、再開発地、というのは、フジテレビの南側、そして、そのさらに、南側。もう一つは、その東側の、パレットタウンだ。
もっとも、まだ、着工予定は、先のことなので、横浜のみなとみらいのように、中断しているわけではないが。
ただ、もし、着工時期が、今頃だったら、間違いなく、工事は、延期だったろうけど。
ということで、臨海副都心は、まだまだ、荒野の状態が、当分、続きそうだな。
残念ではあるが、一方では、ほっとした気持ちも、少しある。
こんな風に更地が広がる、臨海副都心は、たしかに、失敗であり、無駄、なのかもしれない。
それでも、目の前に、ちゃんと、存在し続けているのだ。
そのような姿を見ることによって、ひょっとしたら、成功と失敗の狭間で、神経を擦り切らせた向きには、この広々とした、荒野、気が休まるのかも。
そんな気がするからだ。
(2009年3月記)