つくばエクスプレス浅草駅(花やしき)

花やしき

東へと歩き、西浅草に戻る。
今日は、天気もいいし、暖かだし、行楽日和だ。だから、賑わっているのだな。
さっきの国際通りへ。
この国際通りの東側が、賑やかな繁華街、となっている。
昔、バブルの頃に来たときは、むしろ、時代遅れで、寂れた雰囲気がしたものだが。
今は、レトロテーマパークとして、むしろ、かなり、人気があるようだ。
ちょっと、繁華街に入ると、ロック映画街。その南側の端には、ROX。
この「ロック」という、名前、昔、ここに来たのは、ロックのコンサートを見るためだったので、どうしても、音楽の方の「ロック」を、連想してしまう。
「ロック」は、浅草六区の「六区」だろうけど。
でも、当時は、バブルの時代にあって、その寂れた街並みが、反時代、という、ロックと馴染んだのかもしれない。なんて、ことは、ないんだろうな。
賑やかな通りを、少し、東へ行くと、花やしきがある。
レトロテーマパークの中でも、かなり、成功した部類だろう。
普通だったら、こんな、小さな遊園地に、客が集まる、ということは、珍しいのだ。
ところで、浅草、といえば、繁華街としての、その最盛期は、高度成長期の前。
その頃、ひょっとしたら、日本で、最も、賑やかな場所だったかもしれない。
そんな浅草なのだが、高度成長を達成し、工業立国から、成熟債権国家へ、変貌すると、寂れていく。その盛衰は、赤坂と似ているな。
ただ、寂れて、なくなってしまうわけにはいかないので、レトロな路線に活路を見出した、というわけだろうか。
ロック映画街を南へと、歩いてみる。ちょっと行くと、演芸場があった。
何の気なしに、演目を見ていたら、なんと、ミスター梅介、という懐かしい芸人さんの名前。(あまり有名ではないかな)
昔、テレビにいた芸人さんが、こんな風に、レトロテーマパークにいる、というのも、なんか、時代の流れを感じるなあ。
ちょっと、入ってみようか。
という具合に、ぶらぶらしていると、一日、経ってしまうので、繁華街を出ることにする。
後ろ髪引かれる思いで、次の場所に向かうため、駅へと向かう。
(2009年4月記)