東西線竹橋駅(気象庁)

気象庁

高田馬場駅から東西線竹橋駅で下車。
地下通路を抜け、地上に出ると、皇居のお濠と内堀通り
そして、内堀通りの東側には、気象庁がある。
特に気象庁には、感慨もないんだけど。
ただ、子供の頃は、気象庁に、とても、憬れたなあ。
見よう見まねで、ラジオ放送を聴きながら、天気図を描いていたりしたっけ。
結局、子供向けの、ファーブル昆虫記を読んで、夢想に耽る程度のレベルだったので、それから、具体的にどうということもなかった。
それでも、テレビ番組は、今も、ほとんど、天気予報しか見ていないが。
つまり、憬れていたのは、気象庁ではなくて、天気予報だったわけかな。
ところで、その気象庁なのだが、開設は、明治時代初、ということになっている。
明治時代が、始まるやいなや、気象観測が開始されたわけだ。
そう考えると、近代国家と、気象観測は、不可分だ、ということがよくわかる。
ということは、場所柄から見ても、気象庁は、お役所、なのだな。
ファーブル昆虫記の世界とは、やはり、かなり、違うみたい。
そんな気象庁だが、実は、愛宕山の麓に、移転する、ということだ。
高層ビルが建ち過ぎて、正確な観測ができなくなったのか、都心集積化の煽りなのか。
たぶん、その両方が原因のような、気もするけど。
とすると、その跡地は、どうなるのだろう。
ちょっと、先のことなので、まだ、具体的には、わからない。
場所的には、竹橋駅の地下道とも、直結しているし、大手町駅も近いし。
たぶん、高層オフィスビルが、建つんだろうな。
なんか、ますます、ファーブル昆虫記の世界とは、離れていってしまう気がする。
(2009年4月記)