山手線東京駅(常盤橋公園)

常盤橋公園

東へ東へと歩いていく。
日比谷通りを越えると、さっきの高層ビル群に続いて、再開発される場所。
どういうことかというと、この場所から、さっきの高層ビル群に、ビル所有者が移って、その結果、空いた場所を、また、再開発する、ということらしい。
連鎖型の再開発、などというようだ。
連鎖型倒産なら、聞いたことは、あるが。再開発も、連鎖型にするのかな。
途中、南北に伸びる通りに入り、南へ。
逓信総合博物館を過ぎたあたりで、再び、東へ進む。
逓信総合博物館の東側にも、広大な更地が、広がっている。
こちらも、いずれ、高層ビルが建ち並ぶのだろうが、具体的には、まだ、わからない。
更地の南側を、さらに、東へ。
山手線、中央線などの高架をくぐる。
東へ歩いていくと、通りの北側に、常盤橋公園がある。
公園内には、小さい石山のような、石垣だけが、妙な配置で、残るばかり。
だが、かつて、江戸時代には、この場所に、城門があったらしい。
この、不思議な、石垣の配置は、防衛上の工夫、ということだ。
それにしても、東京駅の近くに、こんな、場所があるなんて、意外だなあ。
まるで、あまりに身近すぎて、うっかり、忘れられた場所、そんな、感じがする。
ただ、昨今の、都心集積化の、波によって、この歴史的な、公園が、高層ビルに、埋もれてしまう、ということも、ありえるな。
もっとも、そうなったらなったで、人気のスポット、憩いの場、になるかも。
そして、うっかり忘れられていた場所、ではなく、高層ビル化に対して、周到に、準備されていた場所、になったりして。
それは、ないだろうけど、将来は、わからないな。
(2009年4月記)