半蔵門線三越前駅(室町東地区開発計画)

室町東地区開発計画

日本銀行の南側の道路を、北東へと、歩いていく。
そういえば、この道路を挟んで、日本銀行の南側に貨幣博物館、なんてあったな。
一度、行ったことがある。あんまり、覚えていないけど。
お金に関する博物館なので、たぶん、目の前の日本銀行が関係しているんだろう。
ところで、この博物館に展示される、お金は、どのくらいの、価値があるのだろうか。
たぶん、額面以上の価値が、あったりするのかもしれない。
ただ、その価値は、資料としての、あるいは、骨董的な商品としての価値であり、お金としての、価値では、決してないはずだ。
あたり前と言えば、あたり前なのだが。
いくら、骨董的な価値のある、お金を持っていたからといっても、そのお金で、買物をすれば、やはり、額面通りの、商品しか、手に入らないだろう。
つまり、お金は、尺度、単位、といったもので、商品ではないのだな。
ところが、日本の外、すなわち、国民経済の外、に出てしまうと、その、お金は、たちまち、商品になる。
なんのことはない。そのお金の価値は、国際社会における、その国家の立場が、決めているわけだ。(つまり、国家の信用が、そのお金の担保になっている)
そんなことを考えながら、さらに、北東へ進む。途中、南北に伸びる、中央通りへ入り、北へ。
中央通りの西側には、巨大な高層ビル、日本橋三井タワーがあるが、その、通りを挟んで、東側には、室町東地区開発計画の工事現場がある。
こうして、都心中心部に、高層ビルを建てて、インフラ整備をし、不動産価値を高めているのかな。
そして、その、都市の利便性は、国際的な評価を高め、ひいては、その国の、お金の価値を安定させる。
本当にそうなのかな。
あんまり、生活、よくなっているような気もしないんだけど。
あるいは、日本にとっては、こんな風にしても、現状維持が、精一杯なのかも。
(2009年4月記)