半蔵門線三越前駅(日本橋からの眺め)

日本橋からの眺め

中央通りを南へ南へと歩いて行く。
西側には、三越デパートもあり、江戸時代からの老舗も多いらしい。
だからだろうか、相変わらず、敷居の高いような雰囲気に満ちている。
早く、脱出したい衝動に、駆られるな。
南へ進むと、やがて、日本橋川に架かる、日本橋へ。
ここまで来ると、ようやく、「一見さん、お断り」地帯から、抜け出したような感じがして、ほっとするのだが。
そういった意味もあるけど、実は、ここから見る、日本橋川の風景が、ちょっと気に入っていたりする。
日本橋、ではなくて、その上を通る、首都高の高架、の方だけど。
高度成長期に完成した、この首都高の高架が、当時の、のどかな、SF的未来像を、体現しているように思えるからだ。
ただ、その、SF的未来は、残念ながら、やって来なかったな。
しかも、代わりにやって来たのが、格差社会、というのは、なんという、悲しい時代の結末、なんだろうか。
そういえば、この首都高の高架を、地下化する話って、どうなったんだろう。
近くの、外堀通りの地下にも、首都高が、通っているので、技術的に難しい、ということは、ないはずだが。
もっとも、そのようなことが、問題ではないような気もするけど。
たぶん、なぜ、山の手には、高速道路の高架があったり、高層ビルがあったりは、しないのか、という理由と同じかもしれない。
つまり、そんなものを作れば、山の手としての、不動産価値が、なくなってしまうからだろうな。
逆も真なり、ということで、首都高の高架を、地下化すれば、不動産価値が、上がるはずだ。
その上昇分と、建設費用の、兼合い、が問題なのかな。
どちらにしても、勝ち組にしか、関係のないの、山の手の話なので、自分としては、どうでもいいことだな。
(2009年4月記)