都営浅草線新橋駅（新橋駅付近の環状2号線工事現場）

宝町駅に戻り、再び、都営浅草線に乗る。
新橋駅で下車。
地上に出ると、南北に伸びる、交通量の多い、第一京浜。
その第一京浜を、南へと歩いて行く。
山手線の高架をくぐり、しばらくすると、環状2号線の、工事現場がある。
こんな、多量のクルマが通過する、大通りに、交差点を作るのか、と思ったが、環状2号線は、地下になるようだ。
地下になるとはいっても、地表面は、かなり、広範囲で、工事を行っている。
結局、開通したら、どういう風になるのか、わからないな。
それはそれとして、どうやら、マッカーサー道路、と呼ばれていた、幻の通り、環状2号線は、ようやく、実現する、ということになったようだ。
ところで、この、俗称、マッカーサー道路、という名前についてなのだが、謂れは、たしか、こんな話ではなかったかと思う。
終戦後、日本に、最高司令官として、赴任してきた、マッカーサーが、地図を眺めている時、ふと、思い立ったように、アメリカ大使館と、新橋あたりに、無造作に、ぴっと、直線を引いた。
そして、曰く、ここに、幅広の、道路を作れ、と。
しかし、曲がりなりにも、環状、と付いた、通りなわけで、この話は、まったくの、伝説に、違いないはずなのだが。
ただ、最高司令官、マッカーサーを登場させなければ、ならないほどに、蜃気楼のような、幻の道路計画だったことは、確かなようだな。
そんな、環状2号線なのだが、昭和の時代が終わり、バブルが崩壊した後の、都心集積化の時代、にわかに、計画は動き出し、こうして、実現の運びとなっている。
時代の流れとは、本当に、不思議なものだ。
たぶん、都心中心部が、拡大して、その辺境が移動した、ということなのだろうけど。
でも、将来のことは、本当に、わからない。
この時代の流れ、というものに、翻弄されるばかりなのかもしれないな。
（2009年4月記）