東西線高田馬場駅(高田馬場付近の明治通り)

東西線高田馬場駅(高田馬場付近の明治

高田馬場駅を降りて、東西に伸びる、早稲田通りに入り、東へと歩いていく。
高田馬場駅の近くには、神田川の流れ。川沿い、ということで、駅周辺は、下町っぽい街並みだ。
そういう下町は、物価が安いので、ときに、学生街になったりするのだろうか。
たぶん、そういうことだと思う。
理由は、ともかくとして、敷居が低くて、とても、居心地がいい街、というのは、確かだな。
そんな高田馬場のメインストリート、早稲田通りを、どんどん、東へ。
通りは、やがて、上り坂、となっていく。その坂を、登っていくたびに、下町、高田馬場から遠ざかっていくような気がする。
やがて、南北に伸びる、明治通りとの交差点。明治通りに入り、南へ向かう。上り坂は、まだ、続いているが。
ところで、実は、自分も、学生街、ということで、御多分に漏れず、学生の頃は、この近辺を、うろうろ、していたものだ。
学校を卒業しても、居心地がいいので、まだ、高田馬場あたりを、うろうろ、していけど。
ちょうど、そんな時、あれは、バブル華やかりし頃だったかな。いつ果てることもない、飲み会を抜け出して、同僚と、辿り着いたのが、明治通り、今いる、このあたり。
一息ついたところで、同僚の一人が、自分の地元の、よく行くラーメン屋が、都心部に進出したらしく、その場所が、たしか、この辺だったかな、と言い出した。
あちこち探したが、見当たらなくて。そのうち、いつか、行こうよ、と言っていたが、結局、それっきり。
あれから、何年経つのだろう。そのラーメン屋、今は、もう、ないだろうなあ。
それ以前に、今は、ラーメン屋どころじゃないし。
あの頃、将来が、こんなになっているなんて、夢にも思わなかった。
過ぎ去った時は、思い出の彼方へ。もう二度と戻らない。
(2009年5月記)